欠陥マンションの基礎知識

工事の手落ちをチェック

●内覧会で見るところは?●

マンションの購入にあたって、購入者は内覧会で部屋の状態が確認できます。内覧会ではゆっくり時間をかけて、設備の不具合や図面との相違、工事の手落ちをチェックしてください。
工事の手落ちをチェックするときは、扉など建具部分の小口を注意して見ることが大切です。通常建具部分は、扉を仕上げる前にまずその小口を仕上げます。材料として既製品の建具を使わない限り、扉を制作する過程で使われる天然のままの材木は、現場で裁断面の加工を施すことがほとんどです。これをうっかり忘れてしまったり、さらには、できていたりするものだと思い込んで、他の人の確認も入らずに見落とされてしまう場合があります。
扉の小口部分がしっかりと仕上がっていなければ、他の箇所にも見落としがあるかもしれないということです。本来、目に見えない部分こそ、安全面を支える重要な要素です。そしてマンションの完成までには、多くの人がその仕上げを確認しています。業者はもちろん、現場には現場監督がいます。それでも小さな部分が見落とされているならば、もっと大きな部分も見落とされている可能性を含んでいるかもしれません。それを防ぐには、建具の小口を始めとした小さな部分の確認が大切です。

●クロスの貼り方に注意●

ひとくちに壁といっても、すべての壁が同じというわけではありません。それでも壁に違いがないように見えるのは、マンションの壁はほとんどがクロスを貼って仕上げられているからです。だからこそ、壁のクロスの仕上がり具合をきちんと判別できるようにしたいものです。
まず、サッシの額縁周辺とドア枠まわりをチェックしてください。窓には額縁と呼ばれる木製の枠が取りつけられています。窓にかぎらず建具部分には必ず枠が取りつけられています。この部分では、しっかりと枠のところまでクロスが貼られているか、確認しましょう。まだ慣れていない職人が施工した場合、隙間があいてしまうようなこともあります。この部分に隙間があると、クロスはそこからはがれやすくなってしまいます。隙間が髪の毛1本分ならば、それは許容範囲です。
ほかにも、クロスの貼り合わせ部分の処理というのも、大切なポイントです。クロス同士の貼り合わせ部分に隙間があるのも、あまり良いとはいえません。クロスを貼る作業は、職人であれば、丁寧にやれば誰にでもできる仕事です。クロスの貼り方が雑だということがあれば、それは十分な時間がなかったかもしれません。通常ならば、クロス貼りは仕上げ工事の最後におこなわれます。工期に追われていては、慎重にクロスを貼ることができません。ところが、クロスをきちんと貼れていないということは、その下の工事まで手を抜かれているかもしれないのです。内覧会では、しっかりと確認してください。

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