欠陥マンションの基礎知識
購入後に後悔しない図面読解術
●図面は情報満載●
マンション購入に向けて、どれだけチラシや雑誌に目を通していても、不動産業や建築業に関わっていない人がいきなり図面を読むことは難しいと感じてしまう人もいるはずです。窓や扉の配置やキッチンの位置など、大体のことは把握できても、細かく認識できないのは当然のこと。しかし、図面には想像するよりたくさんの情報が詰まっています。自分自身でマンション選びをしていくのならば、図面がまったくわからないままでは不安が拭えません。
●建物のコンセプトを知る●
ひとくちに図面といっても、そもそもその図面自体はどのように出来上がるのでしょう。図面を起こすときには、敷地の広さや用途地域、容積率や建ぺい率といった条件をもとに、どのぐらいの規模の建物を建てることが可能か検討することから始まります。それらをふまえたうえで、設計士が基本的なコンセプトなどを組み立て、スケッチに入ります。これは、エスキースと呼ばれます。図面は、このエスキースをもとに作り上げられます。
マンションが完成するまでのあいだには、実にたくさんの業者や人が関わっています。でも、このエスキースには、最初の設計の時点でのコンセプトが書かれているということになります。たとえば扉や仕切りが少なく開放感のある部屋は、家族が自然とリビングに集まりコミュニケーションをとれるように、といったような、設計士が思い描くライフスタイルへのコンセプトが組み込まれていることもあります。不動産業者の営業マンがしっかりとこのコンセプトを把握し、説明してくれれば良いのですが、そうでないこともあります。完成したマンションの機能性や利便性だけでなく、そのコンセプトも知ることは、将来のライフスタイルを想像するうえで重要な要素になってくるはずです。
●平面図と動線とは?●
不動産物件に関するチラシや広告のなかには、平面図を掲載しているものがたくさんあります。ちなみに、図面には平面図のほかにも立面図や断面図と呼ばれるものもあります。平面図だけではわからないこともありますが、おもに平面図ではその物件のおおまかなレイアウトを確認することができます。たとえば階段やエレベーターの位置、LDKやKと表示されている部屋の用途などを見てみてください。
もうひとつ、平面図を見て忘れずに確認したいこと。それは、その部屋で生活した場合の動線を考えることです。なるべくならば動線の交差が少ないほうが、生活には便利な場合が多いです。実際の生活をイメージして、動線を考えてみてください。キッチンで料理を作ったあとに食卓までどのように運ぶのか、洗濯物を洗ってからベランダで干すまでにどこを通るのか。このように、できるだけたくさんのシチュエーションを思い描いてください。もちろん、実際にモデルルームに行ったときは、あらかじめ確認しておいた動線通りに動くことが可能かどうかの確認も忘れずに。実際に購入してしまってから、キッチンや部屋の位置関係に問題が出てきても、どうすることもできなくなってしまいます。