欠陥マンションの基礎知識
モデルルームから現実を知る
●モデルルームの重要性●
雑誌やチラシを見て興味が湧いた物件に関して、モデルルームにいってさらに具体的に部屋の様子を知りたい、と思ったことはありませんか?実際に足を運んでみることそのものは、とても大切なことです。ところが、モデルルームを見てもまだ判断できないこともあります。簡単な例としては、モデルルームと実際のマンションの場所が離れている場合です。これでは、マンション周辺の実際の環境をしることができないのはもちろん、最寄り駅からの所要時間すら把握できません。このように、そのモデルルームは、これから自分が購入する部屋とは大きく異なることさえあるのです。
●営業マンの話から見抜く●
清潔感あふれるモデルルームに、豪華な家具やカーテンが取りつけられているのを見れば、誰でもゴージャスな気分になってしまいます。さらにそこに、営業マンから部屋の長所を次から次へと説明されれば、ぐらっと気持ちが傾きかけます。もちろん、営業マンは嘘の説明をすることはありません。かといって、全て真実を話してくれているのか、というとそうとはいい切れません。誰でも物を売るときには、できるだけ短所やデメリットを隠して話をするものです。これと同じことが、マンション購入のときにも起きています。
たとえば高層マンションを見にいったときに、その景観の良さばかりを売り言葉にする営業マンがいます。ところが、高層マンションであれば、眺めがいいのは当然のこと。もしかするとそのマンションには、そのほかにこれといったセールスポイントがないのかもしれません。ほかにも、駅から徒歩3分です、とその利便性を語られても、実際には線路の近くのため、朝早くから夜遅くまで電車による騒音がやまないこともあります。
どの物件にも、メリットもあればデメリットが少なからずあるものです。その欠点をふまえたうえでなお購入者にとってのメリットが多ければ、それは問題ありません。しかし、欠点を何もしらずに購入してしまうと、いざ生活をして初めて気がつくことになりかねません。高額の買い物だけに、目的や自分にとってのメリットと同時に、欠点をしっかり把握しておくことをオススメします。
●共用部と専有部とは?●
マンションには、共用部分と専有部分というものがあります。マンションを購入しても、もちろんマンション全部が購入者のものになるわけではありません。購入した人のものとなるのは、部屋の内側だけだと考えてください。そのほかは全て、マンション購入者全員の共用部分となります。共用部分には、外廊下やエントランス、エレベーターだけでなく、バルコニーもあてはまります。細かくいえば、ドアの外側はもう共用部分になります。キッチンの改修や壁紙の張り替えなど、部屋のなかのことであれば個人の費用で自由に交換することができます。ところが、共用部分においては、勝手に変えることはできません。共用部分に関することは、問題があって改修される際の費用の負担も、すべて購入者全員で分担します。どこまでが自分の財産で、どこからが共用のものなのかを確認するのを忘れないようにしてください。
さらに、最近ではゴージャスなエントランスを構えるマンションがたくさんあります。高級なソファが置かれ、外観も立派。それだけでなく、住民ならば安く利用できる共用施設を併設しているマンションも増えています。スクリーンが設置された上映ルームや、ジャグジーなどは確かに魅力的です。ところが、こういった共用部分を造る費用は、それぞれの部屋の価格に含まれています。毎月支払っていく管理費のなかにも、共用施設の管理費が含まれています。建設にお金を払い、月々管理費を払ったうえで使用料を払って利用するということです。自分に本当に必要な共用施設でなければ、慎重に検討してください。その費用は、もしかすると自分の財産である部屋にまわしたほうが、有益かもしれません。