間取りとライフスタイル
フリープランってなに?
●間取りの変更ができる●
「フリープラン」あるいは「メニュープラン」と書かれたマンション広告をずいぶん見かけるようになりました。フリープランとは大まかにいうと、「間取りや仕様の変更自由」な住まいのことです。従来の間取り固定型のマンションでは「住まいに購入者が生活を合わせる」のに対して、フリープランでは「購入者の生活に住まいを合わせる」ことができるため、新時代のマンションとして注目されています。
住む人の要望を反映できるうえ、間取りや仕様への不満などからリフォームをする必要がなくなるなど、永住性が高まるメリットがあります。
●フリープランの3タイプ●
フリープランには大きく分けて3つのタイプがあります。
「メニュープラン」 前もって決められた基本プランとは別に、数種類のバリエーションが用意されていて、間取りや仕様を変更できるもの。自由度は低いのですが手軽にアレンジできるため人気があります。「セレクトプラン」とも呼ばれています。
「フリープラン/セミオーダータイプ」 選べるプランや仕様が限られていたり、水まわりの位置が固定されるなど、間取りに一定の制約があるタイプ。フリープランの主流となりつつあるプランです。
「フリープラン/SIタイプ」 住戸の大きさとかたちだけが決まっていて、間取りは水まわりを含めてすべて自由というタイプです。「フルオーダータイプ」とも呼ばれます。SIとはスケルトン(構造躯体)とインフィル(内壁や内装)の略。SIタイプでは床下に充分な高さをとり、排水管を自由に動かすことができるため、従来のマンションでは制約の多かった水まわりの移動にも柔軟に対応できますが、通常よりコストは割高になるといわれています。
●オプションと変更期限●
いいことばかりのように思えるフリープランですが、もちろん気をつけなければいけない点もあります。
まず、変更する仕様がオプションなのか標準仕様なのかをしっかり確認すること。基本プランのみが無償で変更はすべてオプションということもありえます。
また、プラン変更には期限があることもしっかり頭に入れておきたいことです。期限を過ぎてからの変更には追加料金がかかります。工期に合わせて資材を発注するため、発注後の変更にはコストがかかるからです。変更期限のことがわかっていても、間取りに対する自分たちの要望をしっかりまとめておかないと「やっぱり変えたい」となりがちなものなのです。
●隣はどんな間取り?●
SIタイプ、あるいは水まわりも変更可能なフルオーダータイプで気をつけなければいけないのは、生活騒音の問題です。
通常のマンションでは水まわりの位置を上下階でそろえたり、隣り合う住戸のそれぞれの水まわりを境界壁をはさんで背中合わせにしたりして、給排水の音が居室に響きにくくなるように配慮されています。「間取りは水まわりも含めてすべて自由」なタイプでは、お隣のトイレ、あるいは子どもが走りまわるリビングと、自分たちの寝室が隣接してしまうこともあるのです。
SIタイプを選ぶ場合は、上下左右の住戸の間取りが生活騒音とならない配置になっていることを担当営業マンにしっかり確認したうえで、一筆とるくらいの慎重さが必要です。